【省エネに貢献】快適な住宅を作る断熱塗料の特徴を徹底解説!

はじめに

断熱塗料は遮熱塗料より省エネ効果があるの?
遮熱と断熱は効果や価格にどんな違いがあるの?
外壁塗装で断熱塗料を使用したらどうなるのかと、お考えではありませんか?
実は環境問題やエネルギー問題が取り上げられる中、断熱塗料は高い省エネ効果があるとして多くの分野から注目されている塗料です。建築の分野でも住宅から工場まで様々な建築物に使用されています。

この記事では断熱塗料を住宅に使用した際の効果や遮熱との違い、メンテナンスや使用方法などをまとめています。
この記事を読めば、断熱塗料を使用するメリット・デメリットを知り、ご自宅の外壁塗装に必要かどうかの判断材料とすることができます。これから外壁塗装を考えている人やご自宅の断熱機能を高めたいと考えている人は参考にしてください。

目次

01断熱塗料を知ろう

断熱塗料とは

断熱塗料とは、外壁に塗装するだけで断熱の効果を発揮する塗料のことです。快適な住環境と省エネを同時に実現することができます。外からの熱が室内に伝わるのを抑制し、室温が一定に保てるので高い省エネ効果を得ることができます。

地球温暖化問題やエネルギー費の高騰などが世界的に課題とされています。この世界情勢の中で、断熱塗料は日常的に高い省エネ効果を発揮することができるとして様々な分野での開発が注目されています。住宅だけではなく、工場や工業設備等、幅広く活用されている塗料です。
断熱塗料は場所や素材を選ばず、塗装するだけという手軽な方法で断熱効果を得ることができます。

断熱塗料の仕組み

断熱塗料が熱を伝えない仕組みは空気の層を利用します。塗料の中に「中空セラミックバルーン」がという目に見えないくらい細かい球体が入っています。中空セラミックバルーンは目に見えないくらい細かい球体で、中に空気の層を持っています。球体が隙間なく並んで塗装されることで空気の層となり、熱が伝わるのを抑制してくれます。

空気の層となるセラミックバルーンは球体の構造をした粒子です。球体が効率よく熱を反射し、分散することで急激な温度上昇を防ぎ、塗装面自体が熱くなることも抑制しています。

このように空気の層で断熱し、球体の粒子が熱を分散する仕組みから、屋外の気温が屋内に影響するのを抑制し、断熱効果を発揮することができるのです。

02断熱塗料のメリットとデメリット

断熱塗料のメリット

①室内を快適な温度に保ちやすい

断熱効果によって室内の温度が外の環境に影響されにくいため、室内を快適な温度で保ちやすくなります。
外から熱を遮断するので夏は室温の上昇を防ぎ、冬は温まった部屋が冷えるのを防ぎます。

②省エネ効果がある

断熱塗料は冷暖房の効率上げ、高い省エネ効果があります。外壁から伝わる熱気や冷機は室内の温度に影響して冷暖房の効きを悪くしてしまいます。この影響を小さくするのが断熱効果です。夏は暑さを防ぎ、冬は熱が逃げるのを防いでくれます。これによって断熱塗料は高い省エネ効果を発揮します。

③塗装の耐久性向上

断熱塗料は熱の影響を抑えることで耐久性も高くなります。外壁塗装の劣化とは、紫外線と熱によって少しずつ塗料の成分が壊されていくことです。断熱塗料に含まれる熱を逃がす性能が塗装表面温度の上昇を抑えてくれるので結果的に劣化の軽減になり、耐久性が高く、塗装を長持ちさせてくれます。

④結露被害の予防

断熱塗料は急激な温度差を起こさず、結露予防にも効果があります。結露は壁の外側と内側の温度差により空気中の水分が水滴となって付着した状態です。断熱塗料を塗装した外壁では壁自体の温度変化が少ないので結露の発生を抑えてくれます。
結露の予防はカビの繁殖や建材の腐食を予防することにもなり、衛生的な室内環境と建物の維持にも影響します。

⑤地球にやさしい

断熱塗料は家庭内だけではなく、大きく見れば世界や地球にも優しい塗料です。
断熱塗料によって快適な室内環境を維持することで省エネ効果を発揮します。塗装や建物を長持ちさせることができれば、新たな資材消費やごみの発生も削減できます。
断熱塗料によって住みよい住宅を作るということは地球にやさしく、子供たちの明るい未来にもつながっていきます。

断熱塗料のデメリット

①費用が高い

断熱塗料で外壁塗装をするには材料費と施工費、どちらも他の塗料で塗装するより高額になる傾向があります。
断熱塗料自体も高額ですが、施工にも専門的な技術が必要になり、材料費と手間、技術料が必要です。
断熱塗料の価格は通常の塗料に比べて1.5倍程度します。塗り方もただ見た目をきれいにするだけではなく決められた方法で塗らないと断熱効果を半減させてしまうため手間と専門的な技術が必要です。そのため一般的な塗料で塗装するより費用が高くなってしまう傾向があります。

②知識と経験のある施工店を選ぶ必要がある

断熱塗料の効果をしっかりと発揮するには正確な使用方法で塗装する必要があります。
断熱効果をしっかりと発揮するためには塗料によって決められた下地の作り方や塗料の濃度、塗り方を守る必要があります。

断熱塗料が正確に塗られていない場所があると、そこから熱が漏れて断熱塗料の効果が半減してしまうことがあります。塗料メーカーによっては認定した施工店しか塗料を使用させないルールがあり、誰でも使えるわけではありません。
断熱塗料の効果を発揮させるためには用法・容量を正確に守る専門知識と技術を持った施工店を選ぶ必要があります。

③選べる色が限られてしまう

断熱塗料では選べる色のバリエーションが少ない傾向があります。
熱の影響を最小限にするためには色の影響を受けることは避けられません。黒やダーク系の暗い色は光を吸収しやすいため断熱や遮熱の効果を半減させてしまうのです。そのため断熱塗料では明るい色が多く、暗い色は少ない傾向があります。

暗い色は全くないわけではありませんが、断熱効果を維持しながら暗い色を出すのは技術的にも難しく、選べる色は限られてしまいます。

④汚れやすい

断熱塗料は他の塗料に比べて汚れが付着しやすいという特徴があります。
断熱塗料は断熱効果を作り出す中空セラミックバルーンが入っているため表面がざらついているのが特徴です。ざらついた表面に汚れが引っかかりやすくなるため汚れがつきやすくなってしまいます。

汚れにくい断熱塗装にするためには断熱塗料の上から防汚機能を持った塗料を塗るか、防汚機能が付いている断熱塗料を選ぶ必要があります。

03断熱塗料と遮熱塗料の違い

仕組みの違い

断熱塗料は「中空セラミックバルーン」により空気の層が熱を伝わりにくくすることで室内の温度変化を少なくしています。
遮熱塗料は太陽光などの熱エネルギーを反射することによって室内の熱の侵入を防いでいます。
つまり断熱塗料は「内部から」、遮熱塗料は「外部から」、それぞれ熱を遮ることで温度変化を少なくしています。

仕組みの違い

遮熱塗料 = 熱エネルギーを反射
断熱塗料 = 空気の層で熱伝導を抑制

効果の違い

断熱塗料と遮熱塗料は混同されがちですが、その効果は全く違います。

効果の違い

遮熱塗料 = 外壁が太陽光により熱くなるのを防ぐ
断熱塗料 = 熱自体の伝導を防ぐ、少なくする

遮熱塗料は外壁がある一定以上の温度を超えないように防いでくれる効果がありますが、保温効果はありません。

遮熱塗料は太陽光の中でも熱を持っている赤外線を反射し、熱の吸収を抑えることで外壁が熱くなるのを防いでいます。
断熱塗料は熱自体の伝わりを防ぐ効果があるので、室内を保温してくれます。

遮熱塗料は塗装や外壁材が熱によって劣化することを防ぐために使用されることが多い塗料です。
断熱塗料は外気温を室内に伝わるのを防ぎ、室内を快適な温度に保ったり、温度調整を行う設備の省エネのために使用されることが多い塗料です。

価格の違い

断熱塗料と遮熱塗料はそれぞれ特徴や効果が異なるため価格にも違いがあります。一般的には断熱塗料の方が遮熱塗料よりも価格が高めに設定されていることが多くなります。

例えば、遮熱塗料の価格帯は1,000~3,000円程度が多いのですが、断熱塗料は2,000~6,000円程度と価格帯は約2倍です。
しかし、必ずしも断熱塗料が全て遮熱塗料より高価とは限りません。機能性や材料、塗料の質によって遮熱塗料でも断熱塗料より高価なものはあります。

価格の違い

遮熱塗料の価格帯(ℓ) = 1,000~3,000円程度
断熱塗料の価格帯(ℓ) = 2,000~6,000円程度

他にも、塗装面積や施工方法によっても費用は変わってきます。一般的には断熱塗装も遮熱塗装も作業工程や職人の技術などが必要なため一般的な塗装工事より施工費用は高くなる傾向です。正確な価格は施工店や職人の技量にもより違いがでます。
結論として、全体的な価格は断熱塗料のほうが遮熱塗料よりも費用が高い傾向です。

04断熱塗料施工店の選び方

断熱塗料は施工が命

断熱塗料を使用した外壁塗装ではどのような施工店に依頼するかはとても重要です。断熱塗料は塗装の仕方によって効果が発揮できない場合があるからです。

外壁塗装を行う際は、外壁のクリーニングや下地作りなど基本的な作業工程があります。断熱塗料は塗装前の準備から塗料の濃度などが詳細に決められています。正しい手順を守らずに塗装してしまうと、断熱効果のムラや塗装の剥がれなどが起きてしまい本来の効果を発揮できません。
断熱塗料の取り扱いや、しっかりとした塗装を行ってくれるかどうか、信頼できる施工店かどうかを確認してから依頼するようにしましょう。

信頼できる施工店の確認方法

・地元で実績があり、評判が良い
・断熱塗料メーカーの認定を受けている
・塗装技能士などの資格を持った職人がいる

地元の評判が良い施工店を選ぶ

信頼できる施工店を見分けるのは簡単ではありません。施工店が並んでいて、どれにしようかと選ぶわけではないからです。
施工店選びでは飛び込み訪問などの業者は避けるようにしましょう。

どこに依頼したら良いか分からない場合は地元で評判の良い施工店に相談することがおすすめです。地元の施工店は手抜きやいい加減な作業をすれば仕事が減ってしまいます。所在もはっきりしているので連絡が取りやすく、問題があっても相談しやすいです。
所在がよくわからない施工店や他県など遠くの施工店に依頼してしまうと連絡や対応がとりにくいことがあります。地元に優良な施工店があれば、まずはそこから相談して見ましょう。

どこの施工店を選んだらよいか分からないときは、近所の人たちが外壁塗装をどこの施工店で依頼したのか、仕上がりの評価はどうなのかという情報を集めると地元で施工実績の多い施工店をすることができます。

認定施工店や有資格者の多い施工店を選ぶ

断熱塗料の中には認定施工店制度というものを設けているメーカーがあります。認定施工店制度とは、そのメーカーが取り扱う塗料に関して適切に取り扱う知識と技術があると認定された施工店を示し、品質と保証を行う制度です。取り扱う塗料にメーカーも連帯して施工と製品を保証してくれているので信頼性が高い施工店と言えます。

外壁塗装には国家資格もあります。外壁塗装を行う職人には塗装技能士検定という国家試験を受けた職人がいます。塗装に関する知識や技能が一定であると公式に認められているという点で信頼できます。こういった資格を持った職人が多数いる施工店では仕事への意識も高い傾向があり、施工店を選ぶ基準として見ることができます。

施工店を選ぶ参考になる資格

・メーカーの指定施工店に認定されている
・1級塗装技師が所属している
・2級塗装技師が所属している

05断熱塗料の選び方

断熱以外の機能を確認する

断熱塗料で失敗しないために、断熱性以外の性能も確認しておくことが重要です。
断熱機能は外壁塗料の中でも性能が良く、価格も高いものが多いのですが、他の塗料より全てが優れているわけではありません。断熱塗料にも様々な製品があり、塗料の性能は各メーカーによって異なります。
汚れが付きやすい塗料やカビや藻が発生しやすく、メンテナンスの手間がかかりやすい塗料もあります。
せっかく高いお金を払って塗装してがっかりしないためにも断熱性以外の機能を確認しておくようにしましょう。

断熱性以外で確認しておくべき塗料の機能

・遮熱の精度
・防汚機能
・防カビ、防藻機能

遮熱の精度を確認する

断熱塗料を選ぶ際は遮熱性がどのくらい高い精度であるかも断熱性に影響します。
断熱塗料はどれでも遮熱性も優れているわけではありません。断熱は熱を伝えない機能、遮熱は熱を反射する機能です。遮熱性の高い塗料の方が熱を伝えないだけではなく、熱による塗装の劣化などの影響も受けにくくなります。
断熱性と遮熱性、塗料の劣化防止による耐久年数も含めた断熱塗料の質を考慮して、断熱塗料を選ぶようにしましょう。

防汚機能はついているか確認する

防汚機能は外壁をきれいに保つだけではなく、断熱や遮熱の機能維持にも影響します。外壁の汚れは見た目にも悪くなるだけではなく、付着物が熱を持ったり外壁表面を覆ってしまうことで塗料の効果を弱めたりしてしまうことがあるからです。

断熱塗料にも汚れを防止する機能が付いている塗料とそうでない塗料があります。できるだけ防汚機能が高い塗料の方が、見た目もきれいにメンテナンスの手間も省いて断熱効果も維持しやすくなります。

防カビ・防藻機能が付いているか確認する

防汚機能同様に防カビ・防藻機能も外壁をキレに保つことと、断熱や遮熱の機能維持に影響します。カビや藻の発生は汚れの付着と違い、生物なので根を張って壁に癒着し、塗膜を傷めてしまうからです。

防カビ・防藻機能がない場合は防カビ剤等を上塗りすることも可能ですがその分材料費と作業費用が掛かります。特に湿気の多い地域や自然の多い地域に住んでいる場合は防カビ・防藻の対策はとっておいた方が良いでしょう。

06断熱が有効的な環境とは

断熱効果は感じにくい場合がある

断熱塗料を使用すればどんな環境でも即効果を実感できるわけではありません。断熱効果とは不快や生活に影響するレベルの温度差があってこそ必要とされる機能です。
例えば夏は涼しく冬は適度に温かい気候という環境ではどれだけ優れた断熱機能を持つ住宅でもその効果を実感することは難しいでしょう。断熱塗料を効果的に使用するには、断熱が有効的な環境というものがあります。

断熱効果を得やすい住宅環境

・周囲に遮るものが少ない住宅
・金属系の外壁材を使用している住宅
・吹抜け天井や仕切の少ない住宅

周囲に遮るものが少ない住宅

周囲に遮るものが少ない住宅は日差しや風による影響を受けやすいため温度変化が大きくなりやすい環境です。

日陰になるものが周囲に少ないと日光を受ける範囲が広くなるので外壁や屋根が熱くなります。遮るものが少ないということはその周囲も日光を受けて熱くなります。夏場は住宅本体と周囲からの熱を受けてより一層熱くなりやすい環境になります。

遮るものが少ないと住宅は風を防いでくれるものがありません。空気の流れは熱を奪うと同時に冷えた空気を運んできます。冬は特に風が強くなる季節ですので遮るものが少ない地域では建物が冷えやすくなります。

周囲に遮るものが少ない住宅では季節ごとの自然環境による影響を受けやすくなるので、室内の温度を快適に保つことが難しいので、断熱効果を有効的に使いましょう。

金属系の外壁材を使用している住宅

金属系サイディングや金属屋根などを採用している住宅では断熱性の塗料が住宅を守る機能を発揮してくれます。金属は熱を吸収して熱くなりやすく、熱は外壁塗装や外壁材を劣化させる大きな原因となるからです。

外壁材の中でも特に熱くなる金属系の外壁材は熱への対策が不可欠です。熱は塗装の成分を破壊してしまい塗装の劣化を早めてしまいます。外壁塗装の本来の役割は外壁に色を付けるためではなく外壁を守ることです。塗装が傷んで機能しなくなってしまうと、外壁材の劣化も進んでしまいます。

金属系の外壁材を使用する際には熱が外壁材に伝わり劣化することを避けるためにも遮熱や断熱効果の高い塗料を使用することが有効的です。

吹抜け天井や仕切の少ない構造の住宅

住宅内部の仕切の少ない住宅では断熱効果によって保温性を高めることが有効的です。仕切の少ない住宅は冷暖房が行き渡るまでに大きな時間とエネルギーを必要とするからです。

吹抜け天井やリビング階段など、仕切の少ない間取りを採用している住宅の場合、広い空間の温度を調節しなくてはなりません。特に住宅が外気の影響を受けやすい真夏や真冬では冷暖房もなかなか効きません。

快適な住環境を作るためには冷暖房効率を高めて快適な温度を保ちやすくすることが大切です。吹抜け天井やリビング階段、住宅内部に広い空間がある場合は断熱塗料で冷暖房効率を高めることができます。

07断熱塗料のメンテナンス方法

定期的な点検

断熱塗料に限らず、外壁塗装を長持ちさせるためには定期的な点検を行うことが大切です。
点検といっても業者に依頼したり道具を使ったりするようなことはせず、誰でもできる簡単な方法でいくつかのポイントをチェックします。

外壁点検のポイント

・ひび割れや破損がないかを確認する
・触って白い粉が付くかを確認する
・汚れや付着物がないかを確認する

どれも簡単にできますので期間を決めて行うか、日常的に確認する癖をつけておくと良いでしょう。
異常があった場合は早急に対処することで塗装屋外壁本体への影響を最小限にすることができます。

ひび割れや破損がないかを確認する

外壁のひび割れや破損は放置しておくと外壁を傷めてしまう場合があります。なぜなら外壁は水の侵入に弱く、水が外壁内部に染み込むと外壁の破損や内部の腐食を起こしてしまうからです。

外壁のひび割れには大きいものと小さいものがあります。ヘアクラックと呼ばれる外壁に髪の毛がはりついたような線が入っているくらいの物であれば様子を見ても大丈夫です。ヘアクラックがあまりに多い場合は外壁専門の業者に相談が必要です。

外壁に隙間が確認できるくらいのひび割れが起きている場合はもう水の侵入を防ぐことができていない状態なので早急に対処が必要です。放置すると内部の 腐食が広がって広範囲の修繕が必要になってしまうことがあります。

家の周囲を確認し、外壁に線が入っていたり、ひび割れや欠けていたりする場所がないかを確認しましょう。

触って白い粉が付くかを確認する

外壁を触って、手に白い粉が付くかどうかで外壁塗装の劣化状態を確認することができます。外壁塗装は劣化すると白い顔料成分が分離して表面に浮き上がってきます。塗料の成分が壊れているので塗装で外壁を守ることが難しくなってきているサインになります。

チョークのような粉が付くことから「チョーキングサイン」とも呼ばれます。誰でも簡単に外壁の劣化状態を確認することができる方法です。
チョーキングサインが現れるのは一般的な塗料で10年以上かかりますが、紫外線や熱の影響を受けやすい地域では劣化が早く進むこともあります。

外壁を触って白い粉が付くかどうかで劣化具合を確認し、外壁塗装を行う時期の目安にすると良いでしょう。

汚れや付着物がないかを確認する

外壁に汚れや付着物がないかを確認することは外壁と塗装両方を長持ちさせることにつながります。外壁に付着した汚れは外壁塗装の劣化を早めたり、外壁を傷つけたりすることがあるからです。

ホワイトなど明るい色の外壁を使用している場合、黒い砂汚れやカビなどが付着して汚く見えてきます。これは見た目の汚れだけではなく、色が黒くなることで熱を吸収しやすくなったり、植物などが根を張ることで塗装を傷めたりすることがあります。

除去するにはいくつか注意点が必要です。むやみな薬剤や高圧洗浄機の使用はやめましょう。塗料の性質に合わない薬剤を使用すると化学反応を起こして塗装が壊れたり、水圧が強すぎて塗装が剥がれたりすることがあります。
大規模な洗浄が必要な場合は施工店に依頼するか、洗浄方法を確認してから行いましょう。

08断熱塗装を検討したほうが良い人

光熱費が高いと感じている

光熱費が高い、何とかしたいと感じている人は断熱塗料での塗装を検討したほうが良いでしょう。物価の上昇やエネルギー問題によって電気、ガス、水道などの光熱費の値上がり傾向はまだまだ続いています。

住環境の温度差が激しく、断熱による効果を得やすい住宅であるかを確認し、断熱塗料の使用を検討してみて下さい。

断熱効果が得やすい住宅かどうかは本記事の【6断熱が有効的な環境とは】にて記載されています。

外壁の断熱機能が弱い

今すでに住んでいる家で、外壁の断熱機能が弱いと感じている人は次の外壁塗装の際には断熱塗料を検討してみましょう。外壁内部の断熱材を交換する費用を考えれば外壁塗装で断熱機能を高めたほうが経済的です。

住宅の断熱機能を高めるには設計の時点でどのような間取りにするか、どのような素材を断熱材に使用するのかでほとんど決まってきます。しかし実際に住んでみて失敗したと思っても、家を建て替えるわけにもいきません。

外壁塗装でも性能の良い断熱塗料を選ぶことで断熱効果を高めることが可能です。性能や費用も含めて外壁塗装の施工店に相談して見ましょう。

外壁塗装を安くしたい

外壁塗装が劣化している、そろそろ塗り替えの時期だという人は外壁の長期的なメンテナンスを考慮して検討してみましょう。断熱塗料は他の塗料に比べて高額ですが、長い耐久年数や光熱費の節約などの経済的にもメリットが多い塗料です。

例えば耐久年数10年の塗料を使用した場合、最短30年に3回の外壁塗装が必要になります。耐久年数15年の塗料を使用した場合、30年に2回の外壁塗装で済みます。
外壁塗装では塗料や施工費だけではなく足場代や人件費などその他の費用も多くかかりますで、施工回数を減らしたほうが費用としてはお得です。 単価も塗料の価格だけで比較すれば高額ですが、断熱効果によって光熱費が軽減するのであれば経済的です。

長い目で見た費用や生活の快適さも含め、外壁を塗りなおすタイミングが近いのであれば断熱塗料の効果についても検討してみると良いでしょう。

09まとめ

断熱塗料と遮熱塗料は室内の温度が上がりにくくなる点は同じですが、仕組みも効果も全く違う塗料です。断熱と遮熱の違いを理解して塗料を選ぶことでより効果的に使用することができます。
断熱塗料も万能ではなく、塗料の種類によって特徴や機能も違いがあります。住んでいる地域の環境や住宅に求める外壁の機能として合うものを選ぶようにしましょう。

断熱塗料や遮熱塗料は専門的な知識や技術が必要な塗料です。信頼できる施工店を選び、どのような塗料が合っているかを含めて検討することが大切です。