外壁塗装【グレー】をおしゃれに使いこなす!特徴と組み合わせ事例を紹介

目次

01グレーは地味?
おしゃれに使いこなすポイントは?

外壁塗装で一番悩むのは外壁の色ですよね。外壁の色で家の印象や毎日のモチベーションまで変わります。外壁をおしゃれに出来ればその家で暮らす日常も明るくなります。

外壁の色ではグレーが毎年人気ランキングでトップをキープしています。しかし少し地味な印象もあります。グレー外壁の色に採用するのはいいけれど、もっとおしゃれな外壁にできないものかと考えていませんか?

実はグレーもおしゃれで洗練されたデザインの外壁に出来ます。グレーは使い方しだいで地味にも爽やかにも重厚でかっこいいデザインにも変わる色です。

この記事ではグレーをおしゃれに使いこなすために必要な情報をまとめています。派手さは少ないグレーですが色の組み合わせや使い方によってはおしゃれで洗練されたデザインの外壁にすることが出来ます。
この記事を読めばグレーの特徴やおしゃれに魅せる組み合わせについて知ることが出来ます。参考にしてみてください

02グレーの特徴

グレーの印象

グレーの印象

グレーが与える心理的効果と印象は、
・信頼感
・真面目
・硬い
・地味
・曖昧
・無機質

などがあります。

グレーはホワイトとブラックの中間色です。地味で目立たない印象がありますがホワイトの【清潔感】とブラックの【高級感】を併せ持つ色でもあります。純粋さとフォーマルな性質を持つことからグレーは【信頼感】を演出しやすい色として使われます。
例えば信頼を最も大切にするビジネスシーンではグレーのスーツが多く採用されています。
グレーのポジティブな印象を引き出すことがグレーを上手に使いこなす基本となります。

グレーが連想させるもの

グレーで連想する物は、
・石
・鉄
・灰

などがあります。

日常生活の中で目にする物でグレーから連想するのは上記のような硬くて無機質なものが多くあります。したがってグレーもそれに関連した印象を与えることになります。

グレーのポジティブな印象は石や鉄など私たちの生活に欠かすことが出来ない存在であり、安定と安心を与えてくれます。
その反面ネガティブな印象は、灰のように儚さや死を連想させる暗いイメージも持っています。
グレーの良さを引き出すには安定感や安心感、信頼感を上手く引き出す必要があります。

風水でのグレー

グレーは風水で「金」の意味があり、金運が上がる色とされています。方角は北が良いとされています。
グレーはブラックが持つ硬さや重さ、威厳の性質と、ホワイトが持つ軽さや明るさ、他の色を引き立てる性質も持っています。頼りがいがあり精神的に安定し、心を穏やかにしてくれる色です。

グレーのメリット

汚れが目立ちにくい

汚れには砂やホコリなど白に近い汚れと色のついたカビや泥、コケなどの汚れがあります。
外壁の色をホワイトにすると色のついた汚れが目立ちます。ブラックにした場合は色のついた汚れは見えにくくなりますが白っぽい汚れは目立ってしまいます。
グレーは白と黒の中間色で、白っぽい汚れも色のついた汚れも目立ちにくくしてくれるメリットがあります。
外壁の色として汚れの目立ちにくさはトップクラスです。

どんな風景にも合う

グレーは彩を持たない無彩色なので他の色と相性の良い色です。住宅地や自然が多い地域でも周囲の色に合います。 グレーは石や鉄など自然にも人工物にも多く存在している色です。どのような風景にも違和感なく合います。もしカラフルな住宅に囲まれたとしても周囲を引き立てながら存在感を持つことが出来ます。

グレーのデメリット

地味

ホワイトやブラックは色味がなくてもはっきりとした個性をもっていますが、中間色であるグレーは主張が薄れてはっきりしない印象を与えます。彩がなく、ぼんやりした色なのでどうしても地味な印象がつきやすくなります。
グレーは濃淡や配置、比率などの工夫をしてデザインする必要があります。

同じような外壁が多い

グレーは悪目立ちしにくい色です。色味のあるレッドやブルー、イエローなどを選択するより失敗しにくい色ですが、無難を追求すると個性のないどこかで見たような、どこでもありそうな外壁になってしまいます。
グレーをおしゃれに魅せるには、単色ではなく他の色と組み合わせながら個性を引き出す必要があります。

03グレーの種類

グレーの濃淡

グレーはホワイトとブラックが混ざった色なので、ホワイトとブラックの比率によって濃淡が変わります。濃いグレーと淡いグレーは全く別の印象となり、一括りにグレーと言ってもその数は無限にあるのです。

グレーの濃淡

グレーは濃淡の違いを使い分けることで他の色と合わせやすくなり、特徴も変化します。
例えば淡いグレーはホワイトの特徴に近く、濃いグレーはブラックの特徴に近くなります。ホワイトでは明るすぎる、ブラックでは重すぎる場合、それに近いグレーを使用することで強すぎる個性を和らげることが出来ます。

ライトグレー

ライトグレーは明るく軽い印象があり、ホワイトに近い要素を強く持ったグレーです。

ライトグレー

ホワイトをそのまま使ってしまうと明るすぎてしまうことがあります。例えば落ち着いた色の中に真っ白を加えてしまうとその部分だけ光って見えるように周囲から浮いて見えます。
ライトグレーは明るすぎるホワイトのデメリットを和らげて周囲の色ともなじみやすくしてくれる色です。

ダークグレー

ダークグレーは重い印象を強く持ち、ブラックに近い要素を持ったグレーです。

ライトグレー

ブラックは使い方によって暗い印象を与え、ぼってりと重い雰囲気を出してしまうことがあります。例えば明るく爽やかな外壁の多い住宅街に真っ黒な外壁の住宅があると重苦しい雰囲気になってしまいます。
ダークグレーはブラックが持つ重さや暗さを和らげながらも気品や安定感はしっかりと残してくれる色です。
ブラックをそのまま使ってしまうと真っ黒過ぎて暗い、重すぎてしまうことがあります。

ブルーグレー

ブルーグレーはグレーにわずかにブルーを加えた爽やかで清潔感のあるグレーです。

ブルーグレー

ブルーグレーは無彩色で色味のないグレーにブルーの彩を加わることで地味なグレーをおしゃれな新しい色へと変えてくれます。
例えば欧風デザインの住宅や木質系の外壁など、普通のグレーでは地味すぎて合わせにくいデザインでもブルーグレーなら合うということがあります。グレーのシンプルで落ち着いた雰囲気を残しつつ爽やかでおしゃれなデザインを作ることが出来ます。

ローズグレー

ローズグレーはグレーにわずかにレッドを加えた華やかさと温かみのあるグレーです。

ローズグレー

ローズグレーは面積効果でサンプルでは濃く見えていますが、実際はもっと赤みが薄く見えます。外壁に塗った際は遠目で見ればグレーに見えます。近くでよく見たり他のグレーと並べたりするとほんのりピンクやパープルのような色味が分かる程度です。
ただのグレーでは地味すぎる場合に華やかさと遊び心を演出してくれます。例えば周囲にカラフルな家が多い場合、ローズグレーは落ち着いた雰囲気にレッドの華やかさが周囲の色と協調性を持たせてくれます。

04グレーをおしゃれにする組み合わせ事例

ホワイト

ホワイトは他の色を引き立てる効果があります。グレーとうまく組み合わせることで地味なグレーをおしゃれに引き立ててくれる効果があります。

グレーをメインにホワイトで強調する例

グレーをメインにホワイトで強調する例

外壁をグレー1色にしてしまうと全体的にどんよりとした印象になりがちです。外壁の角や一部にワンアクセントとしてホワイトのラインを入れると、どんよりしていた雰囲気が爽やかに変わります。ホワイトで引き立てられたグレーは高級感や安定感を持ったまま明るい印象を持つことが出来ます。

ホワイトをメインにグレーで引き締める例

ホワイトをメインにグレーで引き締める例

ホワイトをメインにした外壁に角や外壁の一部など縦ラインにグレーを配置した例です。
ホワイト一色にしてしまうと清潔感や明るさは全面に出ますが、「無」の印象も強くなってしまいます。グレーを一部に使用することでホワイト全体に個性が生まれ、生活感を保ちながらおしゃれを演出することが出来ます。

ホワイトとグレーをセパレーションした例

ホワイトとグレーをセパレーションした例

セパレーションとは線となる色を入れて区切ることを言います。このデザインは住宅の1階と2階をツートンカラーで分けたデザインで使用します。下半分が1階、上半分が2階だと思って見てください。
上記例のようにホワイトとグレーを組み合わせて境界線にブラックや濃い目のグレーなどはっきりした線を入れます。線がないと柔らかい印象になりますがぼやけて見えるとも言えます。
セパレーションを使うことでグレーが目立ちはっきりした印象に変わります。グレーは濃いグレーでも合います。

ブラック

ブラックは合わせた色を硬く、強い印象にする効果があります。グレーや淡いぼやけた色と組み合わせることで境界線が明確になり全体を引き締めてくれます。
逆にブラックと合わせることで黒の重すぎる雰囲気を和らげるという組み合わせ方もあります。

ブラックが全体を引き締めてくれる例

ブラックが全体を引き締めてくれる例

グレーだけだと全体的にぼやけてはっきりしない印象ですが、ブラックで縁取りやセパレーションを入れるだけでグレーが引き締まった印象に変わります。ブラックを使うと高級感や重厚感が加わり、はっきりとした威厳を感じるデザインに変わります。

ブラックの重さを和らげた組み合わせ例

ブラックの重さを和らげた組み合わせ例

ブラックだけでは重すぎる、暗すぎるといった場合はグレーを同等の比率で配色するとブラックの強さを残したまま軽さや柔らかさを加えることが出来ます。セパレーションに明るい色を使うと明るさや爽やかさも加えることが出来ます。
グレーはホワイトに近すぎると全体が白黒になりお葬式をイメージする不吉な配色になってしまうのでグレーの濃さや配色に注意が必要です。

ベージュ

ベージュは外壁の色ではグレーと並んでTOPを争い続けている人気色です。どちらも中間色で他の色に合わせやすく、汚れが目立ちにくいなど多くのメリットを持っています。
似たような特徴を持つベージュとグレーは組み合わせにおいても相性が良い色です。しかしどちらも個性が弱いので並べるだけではぼんやりとした印象になってしまいます。ホワイトやブラックを合わせると引き締まり、ぼんやりしていたベージュとグレーがおしゃれに際立ちます。

グレーとベージュの組み合わせ例

グレーとベージュの組み合わせ例

グレーとベージュはどちらも他の色に合わせやすく引き立てる効果がある色です。イエローの要素を持つベージュは明るい印象を持っているのでグレーを広い範囲で使用しても全体として明るい印象を与えてくれます。

ホワイトとブラックでセパレーションした例

ホワイトとブラックでセパレーションした例

グレーとベージュの組み合わせにホワイトやブラックのセパレーションを入れることで境界線がはっきりとして全体的に引き締まった印象になります。ホワイトのセパレーションは爽やかに、ブラックのセパレーションは威厳を感じるデザインになります。

ブラウン

無機質で硬いイメージのあるグレーにブラウンを加えると暖かい木の幹や土のイメージがプラスされ、温かい生命力を感じるデザインになります。
ブラウンとグレーでは濃淡を同じようにすると合わせやすいです。
濃いグレーとブラウンの組み合わせはブラックを使ってセパレーションすると重厚な印象が強まります。
薄いグレーとブラウンの組み合わせはホワイトでセパレーションするとくっきりと際立ち、ブラックでセパレーションすると引き締まった印象になります。濃いブラウンはベランダや玄関など特定の場所に木目調の材質でデザインするとより無機質な中に自然の温もりをより強く演出することが出来ます。

濃いグレーと濃いブラウンの組み合わせ例

濃いグレーと濃いブラウンの組み合わせ例

グレーは石、ブラウンは木の幹や土の色に近く、どちらも自然を連想するナチュラルカラーとして相性の良い組み合わせです。
濃いグレーはブラックの要素が強く冷たい印象がありますが、ブラウンが加わることで温もりを感じるデザインに変わります。
ブラックでセパレーションすることでブラウンがさらに際立ちます。玄関ドアやベランダなど一部にブラウンを使用してもしっかりと存在感を出すことが出来ます。

薄いグレーと薄いブラウンの組み合わせ例

薄いグレーと薄いブラウンの組み合わせ例

薄いグレーに薄いブラウンも相性が良い色です。濃いグレーと濃いブラウンの組み合わせ同様にグレーのもつ安定感とブラウンの温もりが引き立て合ってくれます。
薄いグレーと薄いブラウンは色に軽さがあり、爽やかな印象を演出できます。セパレーションにホワイトを使うとさらに爽やかさが際立ちます。ブラックのセパレーションを使うと全体が引き締まって見えます。

05グレーの失敗事例

グレーなのに汚れが目立つ

グレーはホワイトとブラックの中間色であらゆる汚れが目立ちにくいと思っていたのに、汚れが目立つ!という失敗事例が多くあります。
グレーは全体的に汚れが目立ちにくい特徴がありますが、全く目立たないわけではありません。ホワイトに近い明るいグレーを選べばホワイトと同じように色のついた汚れは目立ちます。逆にブラックに近い暗いグレーは砂やホコリが目立ちます。

グレーは真っ白や真っ黒よりは汚れをカバーしやすい特徴がありますが、どんなグレーでも全ての汚れを目立ちにくくするわけではありません。

地味になりやすいグレーの使い方

グレーは汚れが目立ちにくいし悪目立ちもしない、失敗はないだろうからと選んだ結果地味でどこにでもあるような家になってしまったという失敗事例があります。
グレーそのものが地味な色なので単色で使えば地味な仕上がりになります。デザインを考えずに無難な外壁しか考えていなければ結果は無難でどこにでもありそうな外壁になります。
グレーは他の色と合わせることで実力を発揮する色です。ホワイトやブラックでグレー自体の色を引き立てることが出来ますし、スカイブルーやライトイエローなどおしゃれな色を引き立てたりすることで個性を演出することが出来ます。

グレーは組み合わせや配色の方法で本領を発揮します。グレーをおしゃれに魅せるには工夫が必要です。無難な使い方をすれば地味なデザインになってしまいます。

組み合わせの悪いグレーの使い方

グレーは他の色との相性が良い色ですがブラックやホワイトと組み合わせるとき、グレーの濃淡や配色の仕方には注意が必要です。白黒の組み合わせは葬儀を連想させますし組み合わせしだいでは暗く重苦しいデザインになってしまいます。シックでシンプルと暗く重苦しい雰囲気は全然意味が違ってきます。

明るい色と暗い色が交互に来るような配置や濃淡の違うグレーを多用しすぎると暗い印象になってしまいます。グレーはできるだけシンプルなデザインにするのがおしゃれにするポイントです。

06まとめ

グレーは汚れが目立ちにくく他の色とも合わせやすいことから外壁の色として常に人気の高い色です。しかしグレーという色自体は地味で暗い印象もあるため色の組み合わせ方には注意が必要です。グレーをおしゃれに使いこなすためのポイントを最後に確認しておきましょう。

・グレーの持つ印象や特徴を理解する。
・グレーのメリットとデメリットを利用する。
・基本的なグレーの種類を知る。
・グレーと相性の良い色を組み合わせる。
・グレーと他の色の配色例を参考にする。

これで後は自分の好みに近いデザインになるように色や配色を組み合わせていくだけです。
グレーは「爽やか」「高級」「重厚」「安定」など多様な印象をデザインすることが出来る色です。この記事を参考に他の色との組み合わせや配色パターンを試してみてください。