外壁塗装【ベージュ】をおしゃれに使いこなす!特徴と組み合わせ事例を紹介
2)ベージュの特徴
2-1. ベージュの印象
2-2. ベージュのメリット
2-3. ベージュのデメリット
3)ベージュの種類
3-1.ベージュの濃淡
3-2.ライトベージュ
3-3.ダークベージュ
4)ベージュをおしゃれにする組み合わせ事例
4-1.ホワイト
4-2.グレー
4-3.ブラウン
4-4.イエロー
4-5.ブラックは要注意
5)ベージュの失敗事例
5-1.思っていた色味と違った
5-2.虫が寄ってくる
5-3.汚れが目立つ
6)まとめ
01外壁はベージュが無難?
どんなふうに使えばいいの?
外壁塗装で外壁をどんな色にするのかは最も悩むポイントです。外壁の色を決めてしまうと10年以上その外壁と生活を共にすることになるので慎重に決めたいところですよね。
外壁の色の中でもどの人気ランキングでも上位にランクインしているのがベージュです。ベージュは明るくて使いやすそうな色ですが、イマイチはっきりしない色でもあります。ベージュを外壁の色にしようかどうか決め手に欠けるという人もいるのではないでしょうか。
実はベージュでもはっきりした色に見せる方法があります。ベージュはデザインしだいで明るく爽やかな印象、気品のある引き締まった印象などデザインによって変えることが出来ます。
この記事では外壁の色でベージュを使いこなすための情報をまとめています。ベージュを使いこなすにはベージュという色の特徴や他の色との相性、組み合わせ方法を知る必要があります。
この記事を読めば外壁の色でベージュをおしゃれに使いこなすことが出来るようになります。
これから外壁の色を考えている人は是非参考にしてみてください。
02ベージュの特徴
ベージュの印象
ベージュとは
ベージュは中間色ですがその中でもかなり曖昧な色です。ホワイトやブラック、レッドやブルーのように誰が見てもその色だと断定できるほどはっきりした色ではありません。
ベージュは大きな括りで言うとブラウンに近い色です。薄いブラウンに若干のイエローとうっすら濁る程度のグレーが入った色です。ブラウンの中にも少しレッドが入っているのでたくさんの色が混ざり合った複雑な構成をしています。
ベージュの効果
ベージュが与える心理的効果と印象は、
・自然体
・素朴
・柔らかい
・無難
・温かみがある
などがあります。
ベージュが連想させるもの
・砂
・土
・大地
・藁などの枯草
ベージュはたくさんの色が混ざっているので心理的に影響を与える効果や印象も複雑になってきます。全体のイメージとして【はっきりしない】、【無難】な色という印象があります。その背景として色の派手さを感じさせない【素朴さ】や【温かみ】のある優しさを演出しやすい色として使われます。
例えば洋服でもズボンやコートなど多種の洋服と合わせる機会の多いアイテムはベージュが多く、他の色との合わせやすさが活かされています。
土や大地が他の生き物の基礎となるように、ベージュは他の色と共存しながら引き立ててくれる性質を持っています。
風水でのベージュ
ベージュは風水では【金】と【土】の意味を持つ色です。
【金】は金運、【土】は大地を意味して命を育むということなので、家族を守る外壁には最適の色と言えます。
ベージュの素朴で温かみある色合いが心に穏やかさと癒しを与えてくれます。人は心が安定すると浪費が減り、仕事にも集中するようになるので金運も高まります。
ベージュは風水的にも外壁に適した色です。
ベージュのメリット
爽やかで明るい印象
ベージュは薄くホワイトに近い要素があることから明るく軽い印象を持っています。それと同時にブラウンの温かみや黄色の華やかさもあり、全体的に落ち着きのある明るい印象となります。他の色の力を借りずに単色で塗ってもベージュだけで映える外壁にすることが出来ます。
合わせやすい
色を合わせるとき、その色に近い色を選ぶと相性が良いという色の法則があります。ベージュはたくさんの色の中間色であることから他の色との相性も良い色です。多くの色と合わせやすいのでどんな環境でも悪目立ちや周囲から浮くということが少ない色です。また多くの色とのバリエーションが組めるのでおしゃれさや個性を演出するのにも向いています。
汚れが目立ちにくい
ベージュは砂やホコリの色に似ているため白っぽい汚れは目立ちにくい色です。また茶色の要素も含んでいるので泥汚れやカビ、コケなど色味のある汚れでも目立ちにくくしてくれる特徴があります。
ベージュのデメリット
はっきりしない色
ベージュはたくさんの色の要素を持った中間色なので色の定義が曖昧です。色味も薄くぼんやりとしたはっきりしない色です。メリハリをつけたいときやくっきりと目立たせたいデザインには不向きな色になります。
ベージュは自己主張する色ではなく陰ながら他の色を引き立てさせる要素の強い色です。
強い色とは合わない
ベージュはどちらかと言うと目立たず地味な分類に入る色ですが、他の派手な色とも相性は良くありません。
例えばくっきりと明るいレッドやブルーと組み合わせるとバランスが悪く違和感が出ます
派手な色はホワイトやブラックが合わせやすく、どうしてもベージュを採用したい場合は薄いベージュを使用すると色のきつさが和らいで調和しやすくなります。
03ベージュの種類
ベージュの濃淡
ベージュはイエローがかったブラウンにわずかなレッドが入ってほんのり赤みがあり、そこにグレーが混ざってホワイトの淡さやグレーの深みが加わった複雑な色です。
・レッド
・ホワイト
・ブラック
・イエロー
上記4色の割合によって濃淡だけではなく色味も変わってきます。複雑な色であり、「これがベージュ」と明言できる色が存在しません。したがって上記4色が混ざり合った淡い色全体がベージュと呼ばれています。
ライトベージュ
ライトベージュとはホワイトが強めの明るいベージュです。レッドやイエローの要素は控えめで中間的です。「肌色」と呼ばれるようなベージュがライトベージュに当てはまります。
ライトベージュはグレーやホワイトとの相性が良く、外壁に使用した際は爽やかで明るい印象になります。ホワイトだけは主張が強すぎる場合などに使用すると全体を柔らかく、温かい印象に変えてくれます。
ダークベージュ
ダークベージュはベージュを構成する色味が強いベージュです。逆の表現をするとホワイトの弱いベージュのことです。
ベージュは濃くなると茶色に近い色になります。ブラウンともまた違う色です。
ダークベージュはベージュが持つ土や大地の要素を強調した色になります。濃い色と合わせにくいベージュの弱点をカバーし、濃いグレーや暗めのブルー、ブラウンなどと相性が良くなります。
04ベージュをおしゃれにする組み合わせ事例
ホワイト
ベージュにも明るさはありますが、ワンポイントアクセントにホワイトを加えるとベージュの壁全体がパッと明るくなり、さわやかな印象に変わります。
ベージュをメインにホワイトで明るさを加えた例
ベージュだけでも明るく爽やかな印象は出せるのですが、ベージュにはぼんやりとしたはっきりしない印象もあります。ベージュの両サイドや上部にホワイトのラインを入れるとベージュをはっきりとした色に引き立ててくれます。
ベージュとホワイトのツートンカラーにした例
グレー
ベージュとグレーは外壁に合う色で常にTOPに並ぶ人気色です。他の色に合わせやすいこの2色はお互いにも相性の良い色です。ベージュの持つ柔らかさや温かみのある印象に、グレーの持つ硬さや気品が加わることで威厳を持ったデザインに変わります。
ベージュと薄いグレーのツートンカラーにした例
薄いグレーは控えめにグレーの気品を漂わせます。硬くなりすぎず、軽さや柔らかさを残した明るく爽やかなデザインになります。
ベージュと濃いグレーのツートンカラーにした例
濃いグレーと組み合わせることでベージュの色味もくっきりとしてぼやけた印象を改善できます。濃いグレーが持つ気品や重みの印象がデザイン全体に威厳を与えて高級感が出るようになります。
ブラウン
ベージュも茶色から派生した色なので基本的に持っている要素は共通点が多い色になります。近い色は相性がよく、薄い色のベージュと濃い色のブラウンを組み合わせることで軽さや淡さと重さや強調が加わりバランスの良いデザインになります。
ベージュとブラウンのツートンカラーにした例
ベージュとブラウンはどちらも土や大地の印象を持つ色なので相性が良い色です。薄く柔らかい色のベージュに重みのあるブラウンの色が加わることで堅固な印象になります。 ブラウンの部分はレンガ調のデザインにしてもおしゃれにまとまります。
ブラウンをセパレートカラーやワンポイントに使用した例
ベージュの外壁をブラウンのセパレーションを使って上下に分けることでベージュの色が引き立ち全体がはっきりした印象になります。セパレーション以外にも玄関やベランダ、窓枠などワンポイントにブラウンを使うことでも同様の効果があります。
ブラウンの濃淡はどれでも合わせやすい例
ブラウンとは相性が良く薄く明るいブラウンでも濃くて暗いブラウンでも合います。薄いブラウンは爽やかさを強く残し、濃いブラウンは重厚感や高級感を出してくれます。
イエロー
ベージュにはイエローも入っているのでイエローとも合わせやすい色です。ただしイエローとの組み合わせには注意点があり、濃いイエローは主張が強すぎてベージュの存在感を消されてしまいます。また明るすぎて目がチカチカする印象を与えてしまいます。
色の濃いイエローとの組み合わせ例
イエローは光をよく反射するので外壁など広範囲に濃い色のイエローを配色すると色味が強くなりすぎてしまいます。イエローを配色する場合は色の強さを抑える組み合わせが必要なのですが近い色のベージュはイエローの強みをさらに強調してしまいます。
色の薄いイエローとの組み合わせ例
ベージュとイエローは近い色なので相性は良い色です。イエローの持つ光の強さを抑えるために並べるベージュと同じレベルの淡さであればイエローの爽やかさや明るさを上手に活かすことが出来ます
ブラックは要注意
ブラックは淡い色を引き締めてくれる効果があるのですが、ベージュとの組み合わせは相性があまりよくないので注意が必要です。
ベージュとブラックのツートンカラーの例
ブラックはベージュの持つ柔らかさや温かみ対して引き立てるわけでもなく、お互いの色の共通点が少ないためバランスの悪いデザインになってしまいます。
ベージュと濃いベージュの組み合わせ例
ベージュを暗い色で引き締めたいのであればブラックではなくブラックに近いベージュを使うことで全体を引き締めることが出来ます。
05ベージュの失敗事例
思っていた色味と違った
ベージュは曖昧な色なので同じレベルのベージュでも塗料メーカーによって色味が違うことがあります。また艶ありや艶なし、外壁材の質感などによっても違う色に見えてしまう繊細な色です。
ベージュは太陽の光に近い色でもあり、色見本で見たときは濃い目のベージュに見えても外壁に塗ってみると薄く見えてしまうということがあります。
ベージュの塗料を選ぶ際は実際と近い光の下で、材質や艶などを考慮して選ぶことが大切です。
虫が寄ってくる
虫は光や黄色に寄ってくる習性があります。ベージュはホワイトに近い要素を持っているため光を良く反射します。さらにイエローの要素も持っているため虫が寄りやすいという特徴があります。普通の住宅街ではそれほど影響はありませんが、山間部や河川に近い場合は虫が集まりやすくなることがあるので注意が必要です。
汚れが目立つ
ベージュは中間色で汚れが目立ちにくいということで外壁の色に選ぶ人も多くいます。期待していたほど効果がなく汚れは意外と目立つという失敗例が多くあります。
ベージュは汚れが目立ちにくいというのは他の色と比較して目立ちにくい性質であるということです。
薄いベージュであればホワイトに近い性質になりますし、濃ければブラックに近い性質になります。全てのベージュが汚れを目立ちにくくするわけではないことを覚えておきましょう。
06まとめ
ベージュは他の色と合わせやすく、組み合わせた色を柔らかく爽やかな印象に変えてくれる特徴があります。汚れも目立ちにくく悪目立ちしない色と言うこともあって人気の高い色です。
ベージュを上手く使いこなすには、
・柔らかさや爽やかさを活かす
・濃い色など相性の悪い色を知る。
・ホワイトや薄い色を上手く使う。
・ブラウンや近い色と組み合わせる。
という方法がおすすめです。
ベージュがもつ柔らかく暖かい印象は家族を守る外壁にはぴったりの色です。ベージュを外壁に採用したい場合はこの記事を参考に組み合わせや配色の参考にしてください。